SEISA DOHTO UNIVERSITY

美術学部 デザイン学科

2024.10.15 びょういんあーとぷろじぇくと
美術学部 デザイン学科



「びょういんあーとぷろじぇくと」(代表:日野間尋子さん)の活動の一環として、札幌コンベンションセンターにて行われた「47回 日本死の臨床研究会」に、デザイン学科教員、梅田が展示参加してきましたので、紹介します。

この「死の臨床研究会」は、全国から医療関係者を中心に、宗教者や心理学・教育関係者など様々な方々が参加され、死の臨床について考える研究会です。その年次大会が20241012日、13日と札幌で開催されました。

会場には、札幌を中心に活動する作家達(びょういんあーとぷろじぇくとの参加メンバー)により作られた参加型の共同作品。梅田を含む3名の個人作品が展示されました。また、アート系のプロジェクト企画として、「つらさや悲しさを持つ人々を受け止めるホスピタルアート」と題したシンポジウムも開催されました。

アートには様々な側面がありますが、制作を通じて、人々の癒しとなるようなホスピタルアートや、アートセラピーといった分野は近年注目されており、今後さらに需要が高まる分野であると思います。

大会中はいくつかの研究発表やシンポジウム、医療関係者との懇親会等に参加させていただき、研究者の方々からお話を聞く機会もありました。こうした交流を通じ私個人としても、医療や福祉の分野に、芸術が貢献しうる可能性を強く感じた研究会でした。現在も、本学からは特別支援教育の進路を選択する学生がいますが、将来、より直接的に芸術の専門性を医療や福祉の現場で生かす進路を選択する学生が多く出てくるかも知れないなと感じました。

*執筆:梅田 力(デザイン学科准教授)

(作品が設置された様子)


































(作品部分)


参加型の共同作品制作の様子(びょういんあーとぷろじぇくとのSNSより)

参加型の作品として、会場に訪れた方々に、アーティスト達が考えた質問に対する想いを書いてもらいました。


こちらがアーティストが考えた質問集。



大会に合わせてびょういんあーとぷろじぇくとのパンフレットも作成しました。




会場となった札幌コンベンションセンター。 国際会議や大きな学術大会等が開催される際に使用されるそうです。


大会ポスター。多くの方がこのポスターの前で記念写真を撮られていました。 数千人規模が参加する大きな大会でしたが、医療系では中規模の大会とのこと。学術会議は分野によって大きく違うことを実感しました。