2024.10.03
ボーダーレス引き出しアート展
美術学部 デザイン学科
帯広市地域活動拠点Popke(ポプケ)にて行われる「ボーダーレス 引き出しアート」展にデザイン学科の梅田力准教授と、同学科梅田真紀兼任講師が参加しています。
地域活動拠点Popke(ポプケ)は、障がい者、高齢者、児童等が自由に交流出来る場として、社会福祉法人帯広福祉協会が帯広市にある美容室跡(帯広西21南2)を買取り、開設した施設で、1Fには今回展覧会を行う交流スペースの「アートスペースぐるぐる」と、ギャラリー「白樺通り美術館」があり、2Fには帯広福祉協会の就労継続支援B型事業所「めでる」と、居宅介護事業所「カント」があるそうです。
同展覧会には、道内で精力的に活動をする作家、帯広で地域に根ざした活動をする作家、「アール・ブリュット」の作家とボーダーレス(境界線のない)の展示となっていることが大きな特徴の展覧会です。
「アール・ブリュット」とはフランス語で「生の芸術」の意味。20世紀に活躍したフランスの芸術家ジャン・デュビュッフェが提唱した概念です。意味としては、「既存の美術教育や文化の影響を受けていない、独特の感性を持つ作家」という意味で、そこには独学の作家や、障がい者等も含まれます。アメリカではアウトサイダー・アートと呼ばれ、ヘンリー・ダーガーが有名です。
芸術は独特の感性を持ち、人と違うこと、オリジナルであることが強く求められる世界。まさに独自の感性から世界を見つめる障がい者等の視点は、現在とても注目されており、これからさらに評価されていく可能性があります。
本学では、デザイン学科だけでなく、社会福祉学科も設置されているので、学科を超えた交流、連携がさらに強化されることで、アール・ブリュット的な芸術活動を、福祉との連携から様々な方向に発展させていける可能性があります。その際、本学の学びの特徴の1つであるサブメジャー・プログラムが活かされるのではないかと考えます。
帯広にお越しの際には、ぜひボーダーレス引き出しアート展にお立ち寄りください。
また、梅田真紀兼任講師が主催する「糸びと工房」のワークショップも開催予定です。(ワークショップは11月10日 13:00〜)
「ボーダーレス 引き出しアート展」
会期
令和6年 10 月 2 日(水) 〜 11 月 11 日(月)
(11時ー17時 火曜・木曜は定休)
主催:十勝美術展実行委員会
共催:公益財団法人北海道文化財団、社会福祉法人帯広福祉協会 愛灯学園
帯広コンテンポラリーアート実行委員会
とかち芸術文化振興機構
後援:北海道・北海道教育委員会