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美術学部 デザイン学科
主役は施設。
“透けるデザイン”で人の心を動かす
吉田 紗菜さん
美術学部 デザイン学科(4年)
北海道標茶高等学校出身

ツアーから始まった、長期の“企業とつくる”デザイン体験。
2024年7月の一次審査から始まった「Window Design Competition」に挑戦しました。北嶋先生のゼミ生を中心に約20名弱が参加し、まずはKUBOTA AGRI FRONTのツアーに参加。アグリフロントが大切にしていることや、小〜中学生向けのデザインにしたいなど、テーマの方向性について理解するところから始まりました。
私は普段、デザインコンセプトを固めてから「伝えたいこと」を落とし込むので、今回もデジタルでラフを作成し、そこからIllustratorで制作しました。審査は複数回あり、そのたびに「通るかな」「これでいいのかな」と不安もありましたが、二次審査で4名に絞られ、最終審査へ進むことができました。結果的に最優秀作品に選ばれ、企業の方と話しながら一緒につくっていく長期間の制作も、実際に貼り込まれる制作も、初めての経験でした。

指定条件と向き合いながら、“施設が主役”になる設計を。
大変だったのは、多様性を排除しないという観点や、コーポレートカラーなどの指定条件に合わせて調整することでした。 要素が細かすぎると見え方が弱くなるため、形に丸みを持たせたり、情報の整理を繰り返したりして、伝わり方を整えていきました。
完成したデザインの注目ポイントは、デザインに空白をつくり、ガラス越しに施設内が隠れないようにしている点です。 アルバイトでエスコンに通うたびに施設内の「野菜が育っているな」と見ていたので、施設そのものが主役になるように“透けるデザイン”を意識しました。また、事前調査で「入っていい施設だと思わなかった」という声があったことも踏まえ、目的を失わない設計を意識しました。

“見られる場所”で実装される喜びを次の挑戦へ。
完成した壁面を初めて見たときは、思った以上に大きくて、感動しました。 エスコンへ通う導線で多くの人の目に触れる場所なので、「作品をいろんな人に見てもらえる」喜びを強く感じました。 家族も喜んでくれて、高校の先生からもお祝いの連絡をもらったことが印象に残っています。
ただ、ここで満足してしまわないように、今は卒業制作として地元の地域ブランドを想定したWebサイト制作に取り組んでいます。 進路はグラフィックとWebで迷いましたが、これからはDX・マーケティング領域にも関わりながら、デザインを通して人の行動を動かす“きっかけ”をつくれる存在になりたいです。
