小学生のときから野球を続けていますが、始めた当時は野球経験のない父が練習に付き合ってくれました。悪天候以外はほぼ毎日、朝5時から2～3時間トスバッティングをするのが日課で父からは「継続」する大切さを教わりました。高校時代は2年の秋に全道大会に出場したものの、勝負をかけていた3年の大会がコロナ禍で中止に。未練が残りました。

星槎道都大学に入学を決めたのは、多くのプロ野球選手を輩出していて一番プロに近い大学だと思ったから。一つ上の先輩に広島東洋カープに入団した滝田一希投手もいて、成長できる環境が整っていました。滝田さんがコントロールをつけるのに苦心している時期に、それでもまっすぐの速球を投げられるようになる姿を間近で見て、自分の武器に気づきました。

2年連続登板した全日本大学野球選手権でコールド負けをしてしまい、どうしたらモチベーションが上がるのか考えたところ、プロ野球をめざすことを心に決め、自分自身にプレッシャーをかけて大会に臨むことにしました。

野球部の監督はプロ野球経験者なので、「プロ野球はそんなに甘い道ではない」という言葉をかけつつも、背中を押してくれました。その結果、2024年春のリーグ戦で優勝し、MVPと最優秀投手賞に選ばれ、ドラフト会議では埼玉西武ライオンズから育成4位で指名をいただきました。プロの世界でも私の武器であるコントロールで勝負していきたいと思います。1日でも早く支配下に上がって、一軍で勝星をつけられる投手になることを目標としながら、将来、エスコンフィールドHOKKAIDOで登板できれば親や知り合いなど多くの人が見に来てくれると思うので、早くいいプレーができるように頑張りたいです。