SEISA DOHTO UNIVERSITY

美術学部 デザイン学科

2024.04.15 フィレンツェ通信 1
美術学部 デザイン学科

フィレンツェ通信 12024/04/11 (木) 4:25着信

本年3月に卒業し、現在、イタリアのフィレンツェに留学中の杉山花菜さんからのお便りを「フィレンツェ通信」と題してご紹介します。
留学に至る経緯は、一昨年(当時3年生)の第24回フィレンツェ賞展で大賞を受賞したことから、本展の主催法人である公益財団法人 美術育成財団雪梁舎より奨学金を得て、イタリア国立フィレンツェ美術アカデミア大学に留学することになりました。
彼女の後に続こうという意欲のある学生たちを、鼓舞し啓発するものになればと願い、学科ブログに掲載させてもらいます。

「おはようございます。
フィレンツェに到着してから1週間が経ちました。日本との生活様式の違いに毎日驚きながらもなんとか生活出来ています。

フィレンツェでは毎月第一日曜日は多くの美術館、博物館が無料解放されるとのことで、先日の日曜日に早速美術館を巡ってきました。

ウフィッツィ美術館には朝の7時に到着し並びました。早すぎるかと思いましたが、列の整列が始まる7時半には既に100人近くが並んでおり、開館の8時15分には更に何百人もの人が並んでいました。

ボッティチェリの春、ヴィーナスの誕生は想像を遥かに越える美しさで驚きました。テンペラでこんなに柔らかな表現ができるのかと感動しました。

ラオコーンやカラヴァッジョも観られて良かったです。

アカデミア美術館では、ミケランジェロのダビデ像があまりにもかっこよくて、ずーっと見ていたかったです。

ピッティ宮殿のパラティーナ美術館では、ラファエロの作品がさらっと飾ってあり、あやうく見落としかけました。美術館内の装飾が豪華過ぎて作品鑑賞というより、もはやインスタレーションを体験しているような感覚でした。

そして、今週からはイタリア国立フィレンツェ美術アカデミアの授業に参加しています。私はPittura(絵画)の授業に週3日参加し、フィレンツェ市内のスケッチを元に作品制作をしていく予定です。授業自体は毎週モデルさんを配置してのヌードデッサンが主軸ですが、他に描きたいものがあるならそれでいい、とのことで私は自由制作となりました。」