SEISA DOHTO UNIVERSITY

在学中に「二級建築士国家試験」に合格した先輩にインタビュー!

二級建築士試験 現役の在学生が3名合格!

令和5年9月10日(日)に実施された二級建築士試験「設計製図の試験」の合格者発表が12月7日(木)にありました。本学からは建築学科の3名が見事合格しました。おめでとうございます。

試験結果概要

  • 合格者数:全国4,985名(北海道150名)
  • 合格率:一次35.0%、二次49.9%(最終合格率22.3%、一発合格率17.4%)
  • 平均合格者年齢:26.9才

\ 【星槎道都大学の合格率】 一次62.5% 、 二次75.0% 、 最終合格率37.5% /

在学中の合格者

  • 建築学科2024年卒業 井上 広大さん(青森県立青森工業高等学校出身)  ▶内定先:株式会社アイジーコンサルティング
  • 建築学科2024年卒業 藤澤 聖太さん(北海道函館工業高等学校出身)    ▶内定先:伊藤組土建株式会社
  • 建築学科3年     高橋 采女さん(北海道札幌工業高等学校出身)

 今回、大学在学中に合格した3人にインタビューをしてみました。

Q1.合格したときの気持ちを教えてください。

井上:小学6年生の頃から建築士になりたいと思っていて、2023年12月7日に合格がわかったときは安堵とプレッシャーからの解放で、久々に泣きました。

藤澤:初めて二級建築士の試験に挑戦しましたが、合格してほっとしました。2024年に一級建築士の試験を受験したいと考えていたので、今回二級建築士に合格してそのままステップアップするために、とりあえず第一関門突破したという感覚です。

高橋:合格した実感が湧かなくて、しばらくは「本当に合格したのかな?」という気持ちでいました。2022年に学科試験を受けてダメで、今回2回目の挑戦でした。


Q2.いつ頃から二級建築士(学科)試験に向けて勉強を始めましたか?

井上:独学で勉強を始めました。年始から半年かけて勉強しました。

藤澤:本格的に始めたのは、2~3月頃からです。

高橋:私は4月から始めました。試験に挑戦する年から始める感じはありますね。


Q3.どのように勉強して、工夫したポイントはありますか?

井上:過去問メインに勉強して、14年分くらい暗記しました。残りの期間は自分で買った教科書に載っていることをできるだけ詰め込むといった感じです。教科書に載っていない問題も過去問に出てくることがあるので、そういった問題は付箋に書いて、教科書の該当する箇所に貼っておきました。教科書を見返すときに役立つのです。試験前日に苦手だったり覚えにくかったりした問題をまとめ、試験当日にもう一度チェックするようにしました。

藤澤:二級建築士の試験は一級建築士の試験と違い、過去問から出題される傾向があります。過去問を中心に勉強しましたがはじめての問題に対応できないと困るので、問題を解くたびに教科書に戻って内容をしっかり理解しながら進めました。4科目あって、科目毎にやり方は異なりますが、過去問は覚えるまで5周くらい繰り返し解きました。 

高橋:私も先輩たちと同じなのですが、問題を解いて丸付けをして、間違えたところだけにチェックをつけて、繰り返し解いてどんどんチェックが無くなっていくようにしました。最終的にはチェックが無くなるという方法です。私は7周繰り返しました(笑)。


Q4.次の目標を教えてください。

井上:次は宅地建物取引士(以下、宅建)の国家資格を取りたいです。現状に満足しないで、インテリアコーディネーターなどの資格を取得したいです。

藤澤:一級建築士のほかに、宅建にも挑戦したいです。2度ほど宅建の試験にチャレンジしていますが、着実に点数があがっていて、あと一歩かなというところなので手ごたえを感じています。

高橋:私も宅建の国家資格が欲しいですが、その前に福祉住環境コーディネーター検定試験の2級に合格したいです。


Q5.星槎道都大学に進学した理由は?

高橋:オープンキャンパスに参加したとき、先生との距離が近くていいなぁって思ったのと、資格取得に力を入れていると感じたので、進学を決めました。

藤澤:北海道の大学で建築を学びたいという想いがあって、高校の先生とも相談して北広島市にある星槎道都大学に決めました。当時、建設中のエスコンフィールドの見学できることなども魅力に感じました。

井上:地元が青森県で、ゼロから始めたり新しい土地で挑戦したりするのが好きなこともあり、北海道にある星槎道都大学を選びました。母子家庭ということもあり、特待生制度や経済支援が手厚いことも決め手になりました。


Q6.二級建築士の試験勉強につながった授業はありますか?

高橋:大学ではちょうど「構造力学」の授業と、二級建築士の試験にも出てくる内容の授業があったので、試験にもつながるところがあり授業が役に立ちました。

井上:授業そのものというよりは、高校から建築について勉強してきてすべてが役に立っていると感じます。


Q7.二級建築士の試験勉強で大変だったことは?

井上:学科試験は2022年に合格していたので、勉強していた期間が長く、そこが大変でした。学科試験に合格して製図試験にそなえる2か月間くらいがちょうどいいです(笑)。製図の勉強は、大学でも取り組んでいました。8月からは毎日朝10時から夜10時まで12時間程度は勉強していました。


Q8.二級建築士の試験中に印象に残っていることは?

井上:私はもともとプランニングが苦手で、ずっと苦労していたのですが、本番は練習に比べてスムーズに終わりました。時間に余裕をもって試験を終えることができました。

藤澤:普段から使っていた製図板を試験本番でも使うのですが、前日に壊れてしまってめちゃくちゃ焦りました。当日初めて使用する慣れない製図板で試験に臨まなければならなくなったことが印象的でしたね。

高橋:私は緊張して手が震えてしまいました。不要な紙に無心で線を引いて緊張をほぐしてから試験に臨みました。後ろの座席の受験者さんがずっと独り言を呟いていて、集中力が切れましたが、最後まで乗り切ることができました!


Q9.二級建築士の学科試験の自己採点したときの気持ちを教えてください。

藤澤:余裕で合格点を越えていたので、安心していました。次の製図試験に向けて頑張ろう、という気持ちでした。

井上:すべて合格点には到達していたのですが、危ないなあという印象でした。

高橋:1科目しか自信があるのがなくて自己採点は会場内でみんな一緒に採点したのですが、最後の点数数えるまでわからなくて、危ないなあと思いながら製図勉強を始めました。


Q10:二級建築士の試験勉強を通して感じたことを教えてください。

井上:建築士は小学生の頃から憧れている職業なので、高校・大学も通して、建築の勉強が好きだと改めて感じました。

藤澤:思ったよりスムーズに試験勉強が進んだ印象です。もっと難しいかなと思っていました。二級建築士の勉強だけというわけではなく、宅建をはじめ他の資格の勉強なども経験して、効率よく勉強できるように意識していました。ゼミの小笠原先生からもアドバイスなどをいただき、他の資格試験での経験も活かせたと思います。

高橋:学科試験前の3週間ほどの間から、夜だけ高熱が出る状態が続き、精神的に参ってしまいました。でも、試験2~3日前に回復。普段からしっかり時間をかけて勉強をしていれば、結果がついてくるのだなと思いました。


Q11:今後の目標を教えてください。

井上:目標は2つあります。1つ目は一級建築士の国家資格を取得し、自分の事務所をもつこと。2つ目は「井上さんの接客が良かった」「井上さんにお願いしてよかった」と言われる建築士になることです。

藤澤:一級建築士の国家資格を取得したいです。就職する会社がゼネコンなので、施工管理の監督の仕事に就くことから、一級建築士の資格は必須です。建築現場のトップに立ちたいです。一級施工管理技士の資格も2024年に取得予定なので、現場における安全管理や法定管理をすべて行いたいです。 

高橋:私は将来、住宅を設計する会社に勤めたいです。お客様を笑顔にできる住宅を設計したいです。

合格おめでとうございます! これからの活躍も期待しています!